白血球分画:リンパ球(Ly:lymphocyte)|基準値

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白血球の分画における「リンパ球(Ly:lymphocyte)」は、免疫反応の中心的な役割を担い、病原体やがん細胞などの異物を認識し、抗体を作る細胞です。

基準値は施設により異なりますが、一般的に成人では血球の20~50%程度を占め、リンパ球の数(絶対数)が減少すると「リンパ球減少症」となり、免疫不全によって感染症にかかりやすくなることがあります。

リンパ球(Ly)の基準値

リンパ球: 18~50(%)


参考図書


目次

リンパ球(Ly:lymphocyte)の定義

略称

リンパ球
Ly : lymphocyte

リンパ球の役割

リンパ球は、体内に侵入した病原体などを敵と認識し、それに抵抗するための抗体を作るなど、免疫システムの「司令塔」のような役割を担っています。

リンパ球の種類

リンパ球は、さらに細かい分類として、B細胞(Bリンパ球)、T細胞(Tリンパ球)、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)などがあり、これらが連携して病原体やがん細胞を攻撃します。

リンパ球(Ly:lymphocyte)の異常とその原因

高値の場合低値の場合
・ウイルス感染症(伝染性単核症、風疹 など)
・急性・慢性リンパ性白血病
・甲状腺機能亢進症
・薬物過敏症 など
・リンパ腫
・再生不良性貧血

白血球分画

白血球は「好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球、単球」に分類され、白血球分画を検査することによって、それぞれの量を確認することができます。

白血球分画略称基準値(%)
好中球N : neutrophil40 ~ 60
好酸球Eo : eosinophil18 ~ 50
好塩基球Ba : basophil2 ~ 10
リンパ球Ly : lymphocyte1 ~ 5
単球Mo : monocyte0 ~ 5

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