赤血球沈降速度(赤沈、血沈、ESR)|基準値

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赤血球沈降速度(赤沈・血沈、ESR)は、体内の炎症や病態を把握する血液検査です。

血液に抗凝固剤を加えて垂直な管に立て、1時間後の赤血球の沈降速度を測定し、赤血球の凝集を促進するフィブリノゲンなどの増加があると数値が上昇します。

炎症性疾患、膠原病、感染症、がん、貧血などで亢進し、播種性血管内凝固症候群(DIC)などでは遅延することがあります。

赤血球沈降速度(赤沈、血沈、ESR)の基準値

男性 2~10(㎜/時間)

女性 3~15(㎜/時間)


参考図書


目次

赤血球沈降速度(赤沈、血沈、ESR)の概要

赤沈棒に血液を入れ、血球成分が沈んでできた上清の量を㎜で表します(1時間値)。

C反応性蛋白(CRP)が正常で、赤沈が亢進しているときには、貧血などが考えられますが、多発性骨髄腫などの異常蛋白血症も疑われます。

略称

赤血球沈降速度
(赤沈、血沈、ESR:erythrocyte sedimentation rate)

検査の概要

赤血球が試薬内を沈んでいく速度を測定します。

体内で炎症が起きると、体内でフィブリノゲンやガンマグロブリンといった血漿タンパク質が増加し、赤血球の凝集が促進されることで沈降速度が上がることを原理として用いています。

検査方法は、抗凝固剤と混ぜた血液をガラス管に入れ、1時間後の赤血球の沈降量を測定します。

赤血球沈降速度(赤沈、血沈、ESR)の異常とその原因

亢進している場合遅延(1㎜以内)している場合
・炎症
・細菌感染
・組織破壊(心筋梗塞など)
・膠原病
・多発性骨髄腫
・急性白血病
・その他の悪性腫瘍
・各種異常蛋白血症
・ネフローゼ症候群
・肝硬変
・播種性血管内凝固症候群(DIC)
・多血症
・フィブリノーゲン減少
・慢性肝炎

参考図書

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