白血球の分類の一つである「好酸球(Eo)」は、アレルギーや寄生虫感染に関わる白血球で、正常な場合は血液中の白血球の1~5%程度を占めます。
好酸球は顆粒を持ち、アレルギー症状を緩和する一方で、増えすぎると臓器の損傷やアレルギー疾患の原因となることがあり、炎症部位に集まる性質があります。
好酸球(Eo)の基準値
好酸球: 1~5(%)
目次
好酸球(Eo:eosinophil)の概要
略称
好酸球
Eo : eosinophil
好酸球の役割
① アレルギー疾患への関与
アレルギー性疾患では好酸球が増加し、炎症や症状の原因となることがあります。
② 寄生虫感染への防御
本来、寄生虫感染の際に体を守る働きがあります。
③ 炎症への反応
炎症を起こしている場所に集まり、好酸球の顆粒から放出される物質が炎症反応に関与します。
好酸球(Eo:eosinophil)が高値の場合
好酸球(Eo:eosinophil)が高値の場合には、以下のことが考えられます。
- アレルギー性疾患(花粉症、気管支喘息 など)
- 寄生虫疾患
- 感染症(猩紅熱、結核 など)
- 白血病の一部
白血球分画
白血球は「好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球、単球」に分類され、白血球分画を検査することによって、それぞれの量を確認することができます。
| 白血球分画 | 略称 | 基準値(%) |
|---|---|---|
| 好中球 | N : neutrophil | 40 ~ 60 |
| 好酸球 | Eo : eosinophil | 18 ~ 50 |
| 好塩基球 | Ba : basophil | 2 ~ 10 |
| リンパ球 | Ly : lymphocyte | 1 ~ 5 |
| 単球 | Mo : monocyte | 0 ~ 5 |






