プラスミノーゲン(PLG)|基準値

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プラスミノーゲン(PLG)とは、体内で血栓を溶かす役割を持つ酵素「プラスミン」の前駆体となるタンパク質です。

肝臓で合成され血液中に存在し、 組織型プラスミノーゲンアクチベータ(tPA)などの活性化因子によってプラスミンに変換されることで、血栓の主成分であるフィブリンを溶解します。

PLGが低下する疾患としては、重症の肝疾患や播種性血管内凝固症候群(DIC)などがあり、臨床検査で測定されることがあります。

プラスミノーゲン(PLG)の基準値

70~110(%)


参考図書


目次

プラスミノーゲン(PLG)の概要

プラスミノーゲンは、線溶の直接的な作用をするプラスミンの前段階物質です。

おもに合成気質法によってその活性を測定し、線溶活性の指標のひとつとします。

略称

プラスミノーゲン
PLG:plasminogen

プラスミノーゲンのおもな働き

① 血栓溶解(線溶系)の主役

プラスミノーゲンは、プラスミンに活性化されることで血栓を溶かす線溶系の中心的役割を担います。

② 組織リモデリングへの関与

血栓溶解だけでなく、細胞外マトリックスの分解にも関わり、組織のリモデリングにも寄与します。

③ 神経機能の調節

神経可塑性、記憶、神経細胞の生存など、脳神経機能にも重要な役割を果たします。

プラスミノーゲン(PLG)の異常とその原因

高値の場合低値の場合
・妊娠後期
・慢性炎症
・先天性プラスミノーゲン欠乏症・異常症 
・播種性血管内凝固症候群(DIC)
・重症肝機能障害(肝臓癌、肝硬変)
・急性心筋梗塞
・大手術後
・血栓溶解薬(ウロキナーゼ)の使用
・新生児

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