CK（クレアチンキナーゼ）｜基準値

CK（CPK）アイソザイム検査は、クレアチンキナーゼ（CK）という酵素の異なる型（アイソザイム）の量を測定し、どの臓器に障害があるかを特定する検査です。

CKには主に脳由来のCK-BB、心筋由来のCK-MB、骨格筋由来のCK-MMの3種類があり、それぞれのアイソザイムの増減から心筋梗塞や筋疾患、脳疾患などの診断に用いられます。

CK（CPK）の概要

略称

CK：creatine kinase
クレアチンキナーゼ

CPK ： クレアチンフォスフォキナーゼ

CK（CPK）の機序

CK（CPK）は、クレアチンフォスフォキナーゼ（CPK） とも呼ばれ、骨格筋、心筋、脳などに多く含まれる酵素です。

筋肉細胞のエネルギー代謝に重要な役割を果たしており、これらの細胞が損傷するとCKが血液中に漏れ出て高値を示します。

アイソザイム（CK-BB、CK-MB、CK-MM）はCKの種類であり、臓器特異性を持つことから、どの臓器（脳、心筋、骨格筋など）に原因があるのかを特定するために測定されます。

アイソザイム	由来	正常分画（％）
CK-MM	骨格筋	88 ～ 96
CK-MB	心筋	1 ～ 4
CK-BB	脳	1％未満

CK（CPK）の異常とその原因

高値の場合	低値の場合
1.　総CKが高値 　・心筋梗塞 　・心筋炎 　・進行性筋ジストロフィー症 　・多発性筋炎 　・甲状腺機能低下症 　・末端肥大症 　・過激な運動 2.　CK-MBが高値 　・心筋梗塞 　・心臓手術 　・心嚢炎 3.　CK-BB 　・脳梗塞 　・悪性腫瘍 　・腎不全	・妊娠初期 ・甲状腺機能亢進症