血清尿素窒素(BUN、UN)|基準値

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血清尿素窒素(BUN/UN)は、タンパク質の代謝によって生じる老廃物である尿素の血液中の窒素分を測る検査で、主に腎臓の働きを調べるために用いられます。

高値の場合は腎機能低下や脱水などが疑われ、低値の場合は栄養不良や肝機能低下が考えられます。

血清尿素窒素(BUN、UN)の基準値

8.0~22.0(mg/dL)


参考図書


目次

血清尿素窒素(BUN、UN)の概要

血液や血清から蛋白が除かれると、窒素を含む物質が残されます。

この物質を非蛋白性窒素化合物(NPN)と呼び、「尿酸、尿素、クレアチニン、アンモニア」などに分類されます。

尿素窒素は、血中尿素に含まれる窒素成分を表したもので、この尿素は肝臓においてアンモニアから合成され、主に腎臓から排泄されています。

血中の尿素窒素の値を調べることで、肝臓での尿素窒素合成の低下や腎臓での排泄減少などを知ることができます。

また、尿素窒素の値は、腎機能やその他全身諸臓器の機能の指標になります。

略称

血清尿素窒素
BUN : blood urea nitrogen
UN : urea nitrogen

検査の目的

① 腎機能の評価

尿素は腎臓から尿中に排泄されるため、BUN値は腎機能の低下を反映します。

② 肝機能の評価

肝臓で尿素が合成されるため、肝機能の低下時にも低値を示すことがあります。

測定の原理

  • 体内でタンパク質が分解され、アンモニアが発生します。
  • アンモニアは肝臓で尿素に変換されます。
  • この尿素中の窒素分がBUN(UN)として測定されます。

血清尿素窒素(BUN、UN)の異常とその原因

高値の場合低値の場合
・腎性
  :急性腎炎、慢性腎炎などの腎機能低下

・腎前性
  :消化管出血
  :うっ血性心不全
  :蛋白異化亢進 など

・腎後性
  :尿管結石、膀胱腫瘍  等
・産生低下
  :低蛋白食、肝不全、妊娠、末端肥大症  等

・再吸収低下
  :尿崩症 など

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