フルクトサミンは、血液中のタンパク質(主にアルブミン)とブドウ糖が結合してできる物質で、糖尿病患者の血糖コントロール状態を評価するための検査指標です。
過去約2〜3週間の平均血糖値を示し、血糖値が高い状態が続くと増加するため、短期的な治療効果の判定や糖尿病の早期スクリーニングに役立ちます。
ヘモグロビンA1c(HbA1c)が長期(約1〜2ヶ月)の指標であるのに対し、フルクトサミンはより短い期間の血糖変動を反映する点が特徴です。
フルクトサミンの基準値
210~290 (μmol/L)
目次
フルクトサミンの概要
血糖コントロールの短期指標
HbA1cが数ヶ月単位の血糖状態を見るのに対し、フルクトサミンは約2〜3週間の血糖コントロール状態を反映します。
糖尿病治療の評価
血糖値が高いとフルクトサミン値も上昇するため、治療の開始や変更がうまくいっているかを早期に確認できます。
メカニズム
血液中のアルブミンなどのタンパク質が、高血糖によって糖化(糖と結合)されることで生成されます。
注意点
タンパク質が少ない状態(低タンパク血症、腎臓病、肝臓病、子ども、妊婦など)では、値が低く出ることがあるため、注意が必要です。
HbA1cとの違い
| フルクトサミン | HbA1c |
|---|---|
| 過去2〜3週間 | 過去1〜2ヶ月 |






