血清マグネシウム(Mg)検査は、血液中のマグネシウム濃度を測定し、体内のマグネシウムバランスを評価する検査です。
マグネシウムは神経や筋肉の働き、酵素の活性化などに不可欠で、マグネシウム濃度が異常な場合は、神経症状、筋肉のけいれん、不整脈などの症状が出ることがあります。
血清マグネシウム(Mg)の基準値
1.2~2.3(mg/dL) (1.0~1.9(mEq/L))
目次
血清マグネシウム(Mg)の概要
マグネシウム(Mg)は、食物摂取時に生体中に吸収されます。
- 70% → リン酸塩、炭酸塩として骨格に分布
- 30% → 血漿、赤血球、筋肉中に分布
マグネシウムの生理的作用
- 酵素反応の活性化(アルカリ性フォスファターゼ、ピロフォスファターゼ、エノラーゼ等)
- カルシウムとの拮抗現象
- 細胞膜でのナトリウム、カリウムの輸送促進
血清マグネシウム(Mg)の異常とその原因
| 高値の場合 | 低値の場合 |
|---|---|
| ・腎性 :腎不全(急性腎不全乏尿期、慢性腎不全末期) ・内分泌性 :アジソン病 :甲状腺機能低下症 ・マグネシウム摂取異常 :マグネシウム過剰摂取 ・その他 :高度の脱水症 | ・腎性 :アルコール中毒 :腎不全(多尿期) :高度利尿(利尿薬投与) ・内分泌性 :原発性アルドステロン症 :甲状腺機能亢進症 ・マグネシウム摂取異常 :慢性下痢 :腸切除 :マグネシウム摂取不足 ・その他 :人工透析 :動脈硬化症 |






