血清クロール(Cl)とは、血中のクロール(塩素)濃度を指します。
電解質の一種で、体内の水分平衡、浸透圧、酸塩基平衡の維持に重要な役割を担います。
主な摂取源は食塩でナトリウムと並行して変動することが多いですが、異常値は高クロール血症や低クロール血症を示し、脱水、嘔吐、下痢、腎不全、酸塩基平衡異常などの病態を反映します。
血清クロール(Cl)の基準値
99~109(mEq/L)
目次
血清クロール(Cl)の概要
クロール(Cl)は、重炭酸イオンと共に重要な陰イオンであり、細胞外液の約70%を占めています。
ナトリウムやカリウムと同様に、浸透圧の維持や酸塩基平衡の調節を行っています。
血清クロール(Cl)とは?
血清クロール(Cl)は、体液の主要な陰イオン(マイナスの電荷を持つイオン)の一つで、ナトリウムと協力して、体内の水分量や浸透圧、酸塩基平衡を調節します。
また、胃液(塩酸)の成分となり、消化酵素の働きを助けています。
主に食塩(NaCl)の形で食事から摂取されます。
血清クロール(Cl)の異常とその原因
| 高値の場合 | 低値の場合 |
|---|---|
| ・呼吸性アルカローシス :過換気症候群 :脳炎 ・代謝性アシドーシス :下痢 :尿細管性アシドーシス | ・代謝性アルカローシス :嘔吐 :抗利尿ホルモン分泌異常症候群 :原発性アルドステロン症 ・呼吸性アシドーシス :呼吸器疾患による呼吸抑制 |






