経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)|基準値

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経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)は、糖尿病の診断や耐糖能異常(糖尿病予備軍)の有無を調べるための検査です。

絶食後 75gのブドウ糖を摂取し、その後の血糖値の変動を測定します。

空腹時血糖値が基準値を超える、あるいは空腹時血糖値と随時血糖値だけでは診断が難しい場合に実施されます。

血糖値の上昇と、それを調整するインスリンの分泌能力を評価することで、糖尿病の型や病期、進行リスクなどを把握することができます。

血糖値
正常型空腹時血糖値:110mg/dl未満
2時間後血糖値:140mg/dl未満
境界型正常範囲は超えるが糖尿病型まで血糖値が上がらない
糖尿病型空腹時血糖値:126mg/dl以上
または、2時間後血糖値:200mg/dl以上

参考図書


目次

経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)の概要

検査の目的

  • 糖尿病、特に初期の糖尿病や糖尿病予備軍の早期発見
  • 血糖値のコントロール能力の評価
  • インスリンの分泌能力やインスリン抵抗性の評価
  • 妊娠糖尿病の診断(妊娠中の特定時期に実施される)

※糖尿病型と診断されている患者さんには原則行いません。
※食後高血糖、体外で血糖値が大きく変動する可能性のある検査(内視鏡など)の直後にも行いません。

検査手順

前準備

・検査前日には過度の運動や飲酒を避けます。

・10時間以上の絶食後、早朝に病院へ来院します。

採血・採尿(検査開始前)

検査開始前に空腹時の血糖値やインスリン値を測定するため、血液を採取します。

ブドウ糖液の摂取

75g(または50g)のブドウ糖を溶かした液体を約5分間で飲みます。

経時的な採血・採尿

ブドウ糖液を飲んだ後、30分、60分、120分後(場合によっては180分後)に採血を行い、血糖値やインスリン値の変動を測定します。

結果の評価

得られた血糖値のデータを基準値と比較し、正常型、境界型(耐糖能異常)、糖尿病型に分類します。

検査結果の判定

測定された血糖値とインスリン値を基準と比較し、以下のいずれかに分類されます。

血糖値
正常型空腹時血糖値:110mg/dl未満
2時間後血糖値:140mg/dl未満
境界型正常範囲は超えるが糖尿病型まで血糖値が上がらない
糖尿病型空腹時血糖値:126mg/dl以上
または、2時間後血糖値:200mg/dl以上

参考図書

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