尿糖|基準値

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尿糖とは尿中に含まれる糖分のことで、通常は健康な人の尿にはほとんど含まれていませんが、血糖値が高いと腎臓の再吸収機能を超えて尿中に漏れ出します。

尿糖が陽性(+)の場合、糖尿病や腎性糖尿、妊娠糖尿病などの可能性が考えられます。正確な診断には血糖値やHbA1cなどの血液検査が必要で、陽性が出た場合は内科の受診をおすすめします。

尿糖の基準値

定性 : (-)

定量 : 130(mg/日)以下


参考図書


目次

尿糖の概要

尿中の糖は、ほとんどがブドウ糖(グルコース)であり、健常者でも尿中にごく微量(1日30mg以下)排泄されているが、一般的な検査法では検出されません。

血液中の糖は、腎臓の糸球体でいったん濾過されて、近位尿細管で再吸収されますが、血液中の糖の濃度が高くなると(高血糖状態)、再吸収能力を超えるため尿中に排出されます。

尿中に糖が排泄されるのは、血液中の糖濃度が160~180mg/dLを超えてから出あり、この値を腎臓の排泄閾値と呼びます。

血液中の糖と尿中への排出

血液中の糖は腎臓の糸球体で濾過され、近位尿細管で再吸収されますが、高血糖状態(血液中の糖の濃度が高い)になると、再吸収能力を超えるため尿中に排出されます。

尿中に排出されるのは、血液中の糖濃度が、160~180mg/dLを超えたときです。

血糖値が正常域にもかかわらず尿糖が陽性の場合には、腎臓の糖排泄閾値が低い状態で、これを腎性糖尿と呼んでいます。腎性糖尿の場合には糖尿病との鑑別が必要になります。

尿糖とは何か?

尿糖は、尿中に含まれるブドウ糖のことです。

健康な人の尿にはほとんど糖分は含まれていません。

血液中のブドウ糖が一定量を超えると腎臓の再吸収機能が追いつかず、尿中に糖分が漏れ出すことがあります。

尿糖陽性の主な原因

① 高血糖

糖尿病では、体内でインスリンがうまく働かず血糖値が上昇し、尿糖が出やすくなります。

② 腎性糖尿

血糖値が正常範囲内でも、腎臓が糖をうまく再吸収できない体質(腎性糖尿)の場合、尿糖が陽性になることがあります。

③ 妊娠糖尿病

妊娠中に血糖値が上昇する妊娠糖尿病でも尿糖が陽性になることがあります。

④ 薬剤の影響

SGLT2阻害薬という糖尿病の薬を服用している場合、血糖値が正常でも尿糖が出ることがあります。

尿糖が高値の場合

尿糖が高値の場合には、以下のことが考えられます。

血糖値も高い場合血糖値は正常の場合
 ・糖尿病
 ・食事性糖尿
 ・甲状腺機能亢進症
 ・クッシング症候群
 ・慢性膵炎
 ・ステロイド投与
 ・腎性糖尿(腎障害)
 ・ファンコニー(Fanconi)症候群
 ・妊娠
 ・薬剤中毒

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