ASO(抗ストレプトリジンO、ASLO)は、溶連菌(A群β溶血性連鎖球菌)感染によって産生される毒素であるストレプトリジンOに対する抗体の量を調べる血液検査です。
この検査は、咽頭炎、猩紅熱、リウマチ熱、急性糸球体腎炎といった溶連菌感染症の診断や、感染が背景にある続発症の有無を判断するために行われます。
ASO(抗ストレプトリジンO、ASLO)の基準値
200(IU/mL)
目次
ASO(抗ストレプトリジンO、ASLO)の概要
ASO(抗ストレプトリジンO、ASLO)とは、A群溶血性連鎖球菌(A群溶連菌)が産生する菌体外毒素(ストレプトリジンO)に対する毒素中和抗体の力価のことです。
ASO価を検査することにより、A群溶連菌の感染を推測します。
細菌検査による菌の検出、他の溶連菌外毒素抗体(ASK、ADNase-Bなど)の検査、CRPなどで現状の炎症の把握も行います。
検査の目的
① 溶連菌感染の証拠を得る
体内で溶連菌に感染するとストレプトリジンOに対する抗体(ASO)が作られるため、この抗体の有無や量で感染の有無を確認します。
② 続発症の疑い
溶連菌感染後、特に咽頭炎の後に起こる「リウマチ熱」や「急性糸球体腎炎」といった病気を診断する際に、最近の溶連菌感染があったかの証拠として検査されます。
ASO(抗ストレプトリジンO、ASLO)が高値の場合
ASO(抗ストレプトリジンO、ASLO)が高値の場合には、以下のことが考えられます。
- A群溶連菌感染症
・猩紅熱
・急性糸球体腎炎
・リウマチ熱
・血管性紫斑病
・扁桃炎






