CA15-3|基準値

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CA15-3(糖鎖抗原15-3)は、乳がんのモニタリングに用いられる腫瘍マーカーです。

乳がん細胞から分泌される糖タンパク質の一種で、乳がんの進行、再発、転移の際に血中濃度が上昇します。

早期の乳がんでは検出されにくいものの、転移性乳がんや再発時の監視に特に有用です。

しかし、乳がん以外の悪性腫瘍(卵巣がん、肺がん、膵臓がんなど)や一部の良性疾患でも高値を示すことがあるため、確定診断には精密検査が必要です。

CA15-3の基準値

27.0(U/mL)以下(CLIA法)


参考図書


目次

CA15-3の概要

CA15-3は、乳癌に特異的なものとして開発された腫瘍マーカーです。

原発性より転移性乳癌や再発乳癌のときに陽性率が高く、高値を示します。

乳癌のスクリーニングや、とくに再発乳癌や乳癌の転移予知や治療効果のモニタリングとして行われる検査です。

原発性乳癌が疑われる場合には、マンモグラフィーや細胞診を行い、病理組織検査で確定診断します。

異常高値を示し、進行性乳癌や再発乳癌が疑われるときには、CT・MRI・骨シンチ・超音波検査などを行い、転移巣や再発巣を把握します。

CA15-3が高値の場合

CA15-3が高値の場合には、以下のことが考えられます。

  • 再発乳癌
  • 転移性乳癌
  • 進行性乳癌
  • 原発性乳癌

その他の腫瘍マーカー

各種臓器の癌腫瘍マーカー
肺癌腺癌SLX
CEA(癌胎児性抗原)
扁平上皮癌SCC
CYFRA(シフラ)
小細胞癌NSE
ProGRP
食道癌SCC
CYFRA(シフラ)
肝臓癌AFP
PIVKA-Ⅱ
乳癌CA15-3
CEA(癌胎児性抗原)
胆嚢・膵臓癌CEA(癌胎児性抗原)
CA19-9
・CA-50
・DUPAN-2
・Span-1
胃・大腸癌CEA(癌胎児性抗原)
・STN(シアリルTn抗原)
前立腺癌PSA(前立腺特異抗原)
卵巣癌CA125
・CA130
・CA72-4
絨毛癌HCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)

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