A型肝炎ウイルス(HAV)|基準値

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A型肝炎とは、A型肝炎ウイルスが原因のウイルス性肝炎の一種です。

多くは一過性の急性肝炎症状で終わり、治癒後は強い免疫を獲得します。

症状消失後、1か月から2か月間はウイルスの排出が続きます。

日本では感染症法上の4類感染症になります。

A型肝炎ウイルス(HAV)の基準値

HA抗体 : 陰性

IgM-HA抗体 : 陰性


参考図書


目次

A型肝炎ウイルス(HAV)の概要

A型肝炎ウイルスは、飲料水やカキなどの貝類の経口摂取により感染し、発症直後から糞便中に排泄され、経口感染の原因になります。

A型肝炎は、まれに劇症肝炎を起こしますが、多くは急性のもので慢性化することはありません。

感染の有無の判別には、HA抗体とIgM-HA抗体の測定が一般的です。

HA抗体
  • HAV感染の既往の有無やHAワクチンの効果判定に用いられます。
  • HAV感染後4週頃より出現し、終生免疫として長期にわたり検出されます。
IgM-HA抗体
  • 現在HAVに感染していることを示します。
  • HAV感染後1週間頃より検出される抗体で、3~6ヶ月程度持続し、その後消失します。

臨床的には、急性肝炎を疑い、IgM-HA抗体が陰性であれば、B型肝炎、C型肝炎、肝炎ウイルス以外のウイルス肝炎(EBウイルス、サイトメガロウイルスなど)、自己免疫性肝炎、薬剤性肝炎を考えて検査を進めます。

肝機能検査(AST、ALTなど)を経時的に行い、肝機能を把握します。

A型肝炎ウイルス(HAV)が高値の場合

A型肝炎ウイルス(HAV)が高値の場合には、以下のことが考えられます。

HA抗体IgM-HA抗体判定
現在、HAVに感染している
HAVに感染したことがあり、免疫状態である

参考図書

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