便潜血反応|基準値

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便潜血反応とは、便に目には見えない微量の血液が混じっていないかを調べる検査です。

この検査が陽性(+)となった場合は、大腸がんや大腸ポリープ、痔、炎症性腸疾患など、消化管からの出血が原因である可能性を示しており、早急に専門医による精密検査(大腸内視鏡検査など)を受けることが重要です。

便潜血検査は、大腸がんの早期発見・早期治療に役立つスクリーニング検査です。

便潜血反応の基準値

陰性


参考図書


目次

便潜血反応の概要

尿潜血反応と同様に、肉眼的には確認できない便中への微量の出血を検出する検査です。

便潜血反応の検査法には、免疫学的方法と化学的方法の2つがあります。

免疫学的方法科学的方法
原理ヒトヘモグロビンに対する抗原抗体反応ヘモグロビン誘導体のペルオキシダーゼ反応
検査前の注意なし食事内容の制限
偽陽性ほとんどなし多い
出血部位の推定下部消化管全消化管

便潜血陽性の原因

大腸がん・大腸ポリープ

大腸内壁からの出血が原因となる代表的な疾患です。

痔や肛門裂傷

肛門周辺の病変からも出血が見られることがあります。

炎症性腸疾患

潰瘍性大腸炎やクローン病などで、腸内壁の炎症や損傷により出血が起きることがあります。

消化性潰瘍

胃潰瘍や十二指腸潰瘍からの出血が、便に混ざることもあります。

その他

消化管感染症、アスピリンやNSAIDsの長期使用による腸内出血なども考えられます。

便潜血検査で陽性が出たら

必ず精密検査を受ける

陽性が出た場合は、何が原因か特定するために消化器内科などを受診し、便潜血検査より詳しい大腸内視鏡検査などを受ける必要があります。

自己判断は避ける

痔が原因だと自己判断せず、必ず医師の診察を受けましょう。

大腸がんの早期発見に繋がる

便潜血陽性は、大腸がんの早期発見に繋がる重要な手がかりです。早期発見・早期治療により、死亡リスクを大幅に減らすことができます。

便潜血反応が陽性の場合

便潜血反応が陽性の場合には、以下のことが考えられます。

腫瘍・大腸癌
・大腸腺腫(表層からの二次的な出血を伴った場合)
・胃癌(化学的方法によって検出可能)
潰瘍・胃潰瘍(化学的方法によって検出可能)
炎症・大腸の炎症性疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病など)
・胃炎
・食道炎

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