フィッシュバーグ濃縮試験は、水分摂取を制限した状態での尿の濃縮能力を調べる検査で、腎臓の遠位尿細管における水分の再吸収能力を評価するために行われます。
検査では、飲水制限中に排泄された尿の比重または浸透圧を測定し、その値から腎臓の濃縮能力を確認します。
基準値は尿比重が1.025以上、または尿浸透圧が850 mOsm/Kg・H2O以上とされ、これらを超える場合は尿濃縮力が正常であると判断されます。
濃縮試験(フィッシュバーグ濃縮試験)の基準値
850(mOsm/kg)以上
目次
濃縮試験(フィッシュバーグ濃縮試験)の概要
濃縮試験(フィッシュバーグ濃縮試験)は、水分摂取を制限したときの、尿の濃縮度を調べる検査で、腎臓の濃縮機能の判定が可能です。
検査の目的
腎臓の部位別機能評価において、遠位尿細管での水分の再吸収能力を評価します。
腎臓の尿の濃縮能力を調べることで、腎機能低下の有無を判断します。
検査の手順
- 検査前日の午後6時より絶飲食
- 翌日の早朝尿、その1時間後、2時間後に採尿
- 3回の採取尿のうち、最も浸透圧の高い値で判定
※年齢・性・食事内容などにより結果が大きく変動する
濃縮試験(フィッシュバーグ濃縮試験)が低値の場合
濃縮試験(フィッシュバーグ濃縮試験)が低値の場合には、以下のことが考えられます。
- 腎機能の低下
尿浸透圧(及び尿比重)と腎機能低下の重症度は、ある程度の相関を示す。






