サイロイドテスト、マイクロゾームテスト|基準値

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サイロイドテストおよびマイクロゾームテストは、それぞれ抗サイログロブリン抗体(Tg抗体)と抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(TPO抗体)の簡易測定法であり、かつては甲状腺自己免疫疾患の診断に用いられていました。

しかし、これらの簡易測定法は現在では精密測定法に取って代わられ、過去の遺物とされています。

サイロイドテスト、マイクロゾームテストの基準値

陰性(100倍未満)(PA法)
(サイロイドテスト、マイクロゾームテストともに)


参考図書


目次

サイロイドテスト、マイクロゾームテストの概要

サイロイドテスト、マイクロゾームテストは、橋本病(慢性甲状腺炎)などの自己免疫性甲状腺疾患の診断、ならびに経過観察のときに行われる検査です。

サイロイドテストは、甲状腺組織に存在するサイログロブリンに対する自己抗体(抗サイログロブリン抗体)を検出する検査です。

マイクロゾームテストは、甲状腺より抽出したマイクロゾーム分画に対する自己抗体(抗マイクロゾーム抗体)を検出する検査です。

サイロイドテスト

甲状腺組織に存在するサイログロブリンに対する自己抗体(抗サイログロブリン抗体)を検出する検査

マイクロゾームテスト

甲状腺より抽出したマイクロゾーム分画に対する自己抗体(抗マイクロゾーム抗体)を検出する検査

サイロイドテスト、マイクロゾームテストが陽性になった場合には、甲状腺機能検査、TSH測定、超音波検査、基礎代謝測定、細胞診検査などを進めていきます。

サイロイドテスト、マイクロゾームテストで陽性になった場合

サイロイドテスト、マイクロゾームテストで陽性になった場合には、以下のことが考えられます。

  • 橋本病
  • バセドウ病
  • 特発性粘液水腫
  • 原発性甲状腺機能低下症
  • SLEなどの膠原病

※他の自己免疫性疾患のときにも陽性を示すことがあります。

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