コルチゾール|基準値

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コルチゾールは、副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンで、糖質・脂質・タンパク質代謝の調節、血糖値上昇、抗炎症、免疫抑制作用などを持ちます。

ストレスを感じると分泌が増えることから「ストレスホルモン」とも呼ばれ、体の恒常性維持に必須の役割を担いますが、その過剰な分泌は生活習慣病や精神疾患の原因となることもあります。

また、医療分野ではステロイド性抗炎症薬の成分としても用いられます。

コルチゾールの基準値

4.5~21.1(μg/dL) (CLIA法)


参考図書


目次

コルチゾールの概要

コルチゾールは、視床下部-下垂体-副腎皮質系の機能異常を調べるために検査され、副腎機能亢進症、クッシング症候群、副腎機能低下症などの診断を行います。

コルチゾールは、副腎皮質束状層から分泌されるホルモンの糖質コルチゾイドで、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)により分泌調節されます。

種々の負荷試験(ACTH負荷、インスリン負荷、副腎皮質刺激ホルモン(CRH)負荷など)、デキサメタゾン刺激試験、メトピロン試験、尿中17-OHCS、17-KSを行い、視床下部-下垂体-副腎皮質系機能を詳しく調べます。

主な働き

① エネルギー代謝の促進

肝臓での糖新生、筋肉でのタンパク質代謝、脂肪組織での脂肪分解を促進し、血糖値やエネルギーレベルを上昇させます。

② 抗炎症作用・免疫抑制作用

体内で細菌やウイルスに対する炎症反応を抑え、免疫機能を抑制します。

③ ストレスへの対処

ストレスを受けると脳からの刺激を受けて分泌が増え、「闘争・逃走反応」と呼ばれる危機的な状況に対応するための身体の準備をします。

コルチゾールの異常とその原因

高値の場合低値の場合
・クッシング症候群(過形成、腺腫など)
・副腎皮質機能亢進症
・異所性ACTH産生腫瘍
・ストレス
・副腎皮質機能低下症
・アジソン病
・下垂体機能低下症
・先天性副腎皮質過形成

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